女将の赤い手帖

9月ですってよ。。。

ごきげんよう。女将です。

8月の夏休み後、メチャクチャハードすぎて何が起きたかわかんなくなっちゃったんですが、ようやく昨日、久しぶりのお休みいただき、オーバーホールしておりました。

サビ。。。全身がサビ。。。

でもいいの。

女将はサビても、みんなが笑顔になるならぁ、、、あぁ、、、あぁ、、、、、。

ということで、記憶を辿ってみたら、女将、歌舞伎町で都築さんはじめ、文化人とトークショーしてたんでした。

私の推しである黒井ひとみさんと2人で「これでエロ文化人枠に食い込んだね!私たち!」って話してイチャイチャしてきました。女将はロクに話もせず、都築さんや黒井さんの話にずっと頷いてただけですが。

「頷き女将」って呼んでください。

春画についてのトークショーでしたが、春画の美しさに触れるというよりも、春画と時代背景、今に置き換えたら、身近に将来の春画って転がってるよねっていうことと、最後にお客様からのご質問が素晴らしすぎて、全体が引き締まったトークショーになったなと感じています。

「海外からの視点からすると、日本のエロが、あまりにもおおらかすぎて、人間としてどうなんだろうと感じたことがあります。面白い、楽しいだけで片付けて良いことなのでしょうか。女性性への性の搾取的な視点で考えた時に、どの様にお考えでしょうか?」

という質問に対して、都築さんの返答。

「問題点として、お気持ちはすごくわかります。しかし、実際あった文化としてアーカイブする場合、その時代背景や、民衆の気持ち、なぜ発生したのかを、現代に生きる我々は想像し、まず好きになることから始めなければなりません。そこから見えて来る景色を感じて、残していくことが大事な様に思います。あったことを無かったことにする行為が、何よりも文化を曲げてしまうことだと感じています。」

時代時代で色んな表現があります。そのアーカイブとは、単純な作業ではなく、様々な目線から事象を捉える。

もちろん、その時々で、傷付いた人もいるでしょう。そこも想像に入れなければいけません。

色街写真家の紅子さんの写真は、色街で生きた人たちの生命力や、儚い想い、寂しさ、痛さや苦しさなど、彼女達が残していった影を表現されています。

都築さんは、その紅子さんの写真集の発売記念トークショーの際にこんな文章を残しています。

「優雅な写真が最高の復讐である」

膨大な過去の遺産と、そこに根付いた人々のいとなみ。

「エロとは?」

あなたは何を思いますか?

ではまたお会いしましょうねぇ。