女将の赤い手帖

蝋人形にしてやろうか

うちには3人の蝋人形がいらっしゃいます。大トロさんと三角木馬さんとお嬢さんの3人。蝋プロさんと言う杉並区にある蝋人形の工房で、1972年に製作された物です。

今日はその蝋プロさんが、なんと初めて個展をされると聞いて、銀座の永井画廊さんまで行って参りました。

蝋プロの松崎覚さんが作ってこられた蝋人形が、ザンっと並べられてます。毛穴から生えてる毛(体毛含む)や、ホクロ、シワ、爪、爪の筋、そして血管が浮き出ている肌の感じ。。。もう、これはただただ「人間」です。凄すぎて、圧倒されてしまいました。

しかし、松崎さんは「あくまでも職人」と言うスタンスのため、特に「アーティスト」として名前を残してこられた訳ではないと言います。でも!今回個展を開いたことで、なんと松崎覚さん、80歳にして「アーティスト」デビューとなるとのこと。今回を機に、制作意欲がますます湧いてきているとか。。51歳の女将、まだまだ疲れたとか言ってる場合じゃない!と言うことで、大好きなお米を控えてタンパク質をちゃんと摂ったり、ストレッチしたりして、いつかやってくる80代に備えていこうと心に誓ったのでした。

都築さん曰く「松崎さん若い頃から身体を鍛えてらっしゃった」とのこと。やはり健康が一番。

5/5まで展示されてるので、本当に貴重な機会なのでぜひ足をお運びくださいませ。

ちなみに、こちらの蝋人形たちは布の洋服を着ているのですが、松崎さんの娘さん曰く「自然なシワを出すのも本当に難しいんです」とのこと。このシワが不自然だと、あっという間に生命力が無くなってしまう。言われて改めて見てみると、本当に自然すぎて、再度脱帽してしまいました。

ああ。本当に良いものを見させてもらった。。。