埼玉県川口市の障害者支援施設「工房集」で創作活動を続ける「仲間」(工房集では施設を利用する障害者をこう呼ぶ)のひとりが尾崎翔悟。1988年生まれ。ダウン症候群で2007年から工房に通うようになった。音楽が好きで、それ以上に楽器が大好き。名前、形状から音色まであらゆる楽器に詳しく、「エア演奏」も得意だったりする。愉快な動作で場を和ませる、根っからのエンターテイナー。工房ではおちゃらけキャラの人気者だそう。さまざまな楽器、それに高校時代は放送部に所属していたそうで、マイクやコードなど放送機材も時に描き込まれた尾崎さんの画面は、ひとりバンド、ひとりオーケストラのスタジオ録音風景のようだ。